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安藤宏「「大江健三郎文庫」設立の経緯」(『日仏文化』No.94)
2024年10月25日
本年9月に刊行された『日仏文化』No.94(公益財団法人 日仏会館)に、安藤宏「「大江健三郎文庫」設立の経緯」が掲載されています。
3月15日、日仏会館ホールにて行われた講演会「草稿から見えてくるもの―「大江健三郎文庫」開設を記念して」での講演が元になっているテクストです。
文庫設立一周年を迎えました
2024年9月19日
昨年9月1日に開設された大江健三郎文庫。オープンから早一年を迎えました。
おかげさまで、国内外から多くの方にご来室いただいております。
大江健三郎研究者を中心に、他の作家と大江の関係を調査している、あるいは草稿研究やデジタルアーカイブの手法そのものに関心のある研究者の方などにもお越しいただきました。
「アルバイト小説」としての大江文学(8/8オープンセミナー)
2024年8月6日
NEWSに掲載した通り、東京大学HMCオープンセミナー「大江健三郎のアルバイト小説を読む」が8月8日(木)17:00-18:30、オンラインで開催されます。
大江健三郎を中心とする戦後日本文学の研究者としてご活躍されている高橋由貴氏(福島大学准教授)をお招きし、大江作品が有する「アルバイト小説」としての側面に着目してご講演いただきます。
メディア掲載情報(日本経済新聞)
2024年7月5日
「日本経済新聞」2024年6月15日(土)朝刊に、「大江健三郎、晩年の創作意欲は? 「次はサルトル」臆測呼ぶ(活字の海で)」と題された記事(文化部・村上由樹記者)が掲載されました。
大江の晩年の創作意欲をめぐる取材の記録であり、数多くの大江作品の装丁を手がけられた司修氏、そして大江文庫担当の阿部賢一准教授および私・菊間の談話が反映されています。
関係資料コレクション紹介⑤
2024年6月17日
大江健三郎文庫には、大江氏の著書(初版本)、その作品が掲載された雑誌、また研究書・関連書籍などが網羅的に所蔵されています。
森昭夫氏から寄贈していただいた資料に加え、新たな資料の収集も積極的に行なっています。
とくに力を入れているのが、翻訳書や、国外で刊行された研究書です。
『水死』をめぐるオープンセミナー(6/13)
2024年5月31日
NEWSに掲載した通り、東京大学HMCオープンセミナー「大江健三郎『水死』を読む」が、6月13日(木)17:30-19:00、オンラインで開催されます。
2009年に発表された書き下ろし長篇『水死』について、『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』(光文社新書、2024年)の著者である井上隆史氏にご講演いただきます。
菊間晴子「「見せ消ち」の生を歩む 書き直しの作家としての大江健三郎」
2024年5月15日
4月10日発売の『ゲンロン16』(ゲンロン)に、拙論が掲載されました。
「「見せ消ち」の生を歩む 書き直しの作家としての大江健三郎」というタイトルです。
冒頭部分では、大江健三郎文庫所蔵の自筆原稿に見られる修正跡を分析しています。
関係資料コレクション紹介④
2024年4月30日
大江健三郎文庫には、大江氏の著書(初版本)、その作品が掲載された雑誌、また研究書・関連書籍などが網羅的に所蔵されています。
雑誌に関しては、森昭夫氏から寄贈していただいた1950年代から2010年代にいたるまでの資料2500点以上に加え、大江氏の追悼号など最新資料の収集も進めています。
大江氏によるテクストだけでなく、研究論文や関連記事や収録された雑誌などについても所蔵しており、その幅の広さが特徴です。
書誌情報データベース紹介
2024年4月11日
大江健三郎文庫開設から半年が過ぎ、新年度を迎えました。
オープン以来、多くの方に関心を持っていただき、とてもありがたく思っています。
大江氏の自筆原稿アーカイブおよび関係資料コレクションは、研究・教育目的の方に限って大江文庫内で公開していますが、書誌情報データベースは、本HPよりどなたでもご利用いただけます。
「大江健三郎を語る視座」ブックレット
2024年3月29日
2023年10月21日(土)、第22回ホームカミングデイ文学部企画「大江健三郎を語る視座」が、東京大学本郷キャンパスにて行われ、多くの方々にご来場いただきました。
大江健三郎文庫の開設を記念し、大江文学の意義を様々な切り口から語り合ったこのシンポジウムの内容を採録したブックレットが、このたび完成いたしました。
講演会「草稿から見えてくるもの―「大江健三郎文庫」開設を記念して」
2024年3月7日
3月15日、日仏会館ホールにて、大江健三郎文庫開設を記念した講演会が開催されます。
講師は安藤宏教授、村上克尚准教授です。
安藤先生は文庫の設立までの経緯について、村上先生は文庫所蔵の大江健三郎「空の怪物アグイー」(1964)草稿の読み解き可能性について、それぞれお話されるとのことです。
井上隆史『大江健三郎論』(光文社新書)
2024年2月26日
2月15日、井上隆史『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』(光文社新書)が刊行されました。
井上さんには、大江健三郎文庫が発足して間もなく、調査のためにご来室いただきました。
今回のご著書には、文庫所蔵の自筆原稿および校正刷に関する考察も収録されています。
「大江健三郎は何度でも新しい」(『文學界』2024年3月号)
2024年2月16日
2023年12月16日、東京大学駒場キャンパスにて、飯田橋文学会〈現代作家アーカイヴ〉特別篇「それぞれの言葉で語り合う——大江健三郎の文学をめぐって」が行われました(飯田橋文学会、東京大学ヒューマニティーズセンター、UTCP共催)。市川沙央さん、岩川ありささん、菊間晴子によるこの鼎談の記録が、今月発売の『文學界』2024年2月号に収録されています。
関係資料コレクション紹介③
2024年1月26日
大江健三郎文庫には、大江氏の著書(初版本)、作品が掲載された雑誌、また研究書・関連書籍などが網羅的に所蔵されています。
そこには大江が帯や函に推薦文を書いた、あるいは解説を寄せた、他作家の書籍なども含まれます。今回はそのなかの貴重な一例として、安部公房『燃えつきた地図』(新潮社、1967年)をご紹介します。
関係資料コレクション紹介②
2023年12月21日
大江健三郎文庫には、大江氏の著書(初版本)、作品が掲載された雑誌、また研究書・関連書籍などが網羅的に所蔵されています。その多くは、『大江健三郎書誌稿』(私家版)の編著者であり、大江研究者の森昭夫氏から寄贈していただいたものです。
今回ご紹介するのは、大江による初めての対談録+エッセイ集、『世界の若者たち』(新潮社、1962年)の初版本です。
メディア掲載情報(読売新聞)
2023年12月1日
「読売新聞」2023年11月18日(土)朝刊に、「明治~平成期作家 直筆
原稿 デジタル化広がる」という記事(文化部・武田裕藝記者)が掲載されました。
日本における直筆原稿のデジタル化の進み行きや草稿研究の発展可能性について語られている、内容豊かな記事です。そのなかで、大江健三郎文庫の特徴や意義を詳細に紹介していただきました。
関係資料コレクション紹介①
2023年11月20日
大江健三郎文庫には、大江氏の著書(初版本)、作品が掲載された雑誌、また研究書・関連書籍などが網羅的に所蔵されています。
その多くは、『大江健三郎書誌稿』(私家版)の編著者であり、大江研究者の森昭夫氏から寄贈していただいたもの。大江の初期〜後期までの全キャリアに追走するように収集された、膨大な資料群は圧巻です。