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メディア掲載情報(日本経済新聞)

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日本経済新聞」2024615日(土)朝刊に、「大江健三郎、晩年の創作意欲は? 「次はサルトル」臆測呼ぶ(活字の海で)」と題された記事文化部・村上由樹記者)が掲載されました。


大江の晩年の創作意欲をめぐる取材の記録であり、数多くの大江作品の装丁を手がけられた司修氏、そして大江文庫担当の阿部賢一准教授および私・菊間の談話が反映されています。




大江は、2013年の『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』以降、小説を発表することはありませんでした。


自作の詩「形見の歌」を引用し、「私は生き直すことができない。しかし 私らは生き直すことができる。」という言葉で締めくくられた本作には、それを明確に自らの「最後の小説」として位置付けた、大江の決意を見出すことができるようにも思います。


けれども彼は、その後のインタビュー等において、新たにもう一つ小説を書きたいという意欲を仄めかしたりもしているのです。


『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』発表後の「最後の小説」の構想は、果たして存在したのでしょうか?




大江という作家の創作スタイルの特徴や、文庫所蔵の『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』自筆原稿にも話題が及んでいます。


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(菊間晴子)