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井上隆史『大江健三郎論』(光文社新書)

2024年2月26



2月15日、井上隆史『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』(光文社新書)が刊行されました。


井上さんには、大江健三郎文庫が発足して間もなく、調査のためにご来室いただきました。

今回のご著書には、文庫所蔵の自筆原稿および校正刷に関する考察も収録されています。

冒頭にカラーで掲載された、『水死』の自筆資料画像は必見かと思います。



「戦後民主主義を代表する知識人」という枠にとどまらない大江健三郎の作家性に、初期から後期までの作品を取り上げつつ、複合的なアプローチで迫っていく、スリリングな論考です。



(菊間晴子)