2026年9月18日
2026年7月25日(土)、東京大学本郷キャンパス法文2号館1番大教室にて、映画「静かな生活」(原作大江健三郎、監督伊丹十三、1995年)の特別上映会が開催されました。映画「静かな生活」(1995年)は、松山東高校の同級生であり、大江の盟友でもあった伊丹十三監督が唯一原作を用いて映画化した作品です。大江は『新しい人よ眼ざめよ』などの作品を通して、知的障がいの長男との共生を描いていますが、本映画の原作である小説『静かな生活』(1990年)では、長男の妹の視点から物語が語られています。
当日はまず松本拓真氏(立教大学日本学研究所)から、「反撥する声、綴られる懊悩 大江健三郎『静かな生活』における障害者の性とケアの地平」と題して報告が行なわれました。映画上映後のアフタートークでは、伊丹・大江両氏とも親交のあった伊丹プロダクション会長の玉置泰氏から映画製作の裏側についてお話を伺い、大江氏のノーベル賞受賞直後に、伊丹氏が映画化を決めた経緯など、貴重なお話を伺いました。